有機農業を始める前、古谷さんはタンクローリーの運転手をしていました。ない道は埃まみれの生活。見てくる景色も向上だらけで自然がほとんどない。そんな生活に疑問を持ち始めていた洋瓶さんは、赤峰勝人さんの『ニンジンから宇宙へ』という一冊の本に出合います。洋瓶さんは「この本に出合って僕はそれまでと全く逆の考え方になった。」と言います。この本を通して「自然はお互いに支え合って生かし合っている。」ことに気がついた洋瓶さんは向上から畑へと正反対の生活を実践するために夫婦で有機農業の里と呼ばれている兵庫県市島町の橋本さんのもとに研修に入りました。 研修一年目が過ぎた頃、古谷さん夫婦は徐々にキチンと生活していくことができる「生活の手段としての農業」を意識し始めていました。何を主軸に生産しようかと考え始めた時、妻の暁子さんが何気なく「ブルーベリーしようよ。」と提案しました。暁子さんのこの何気ない言葉に「これだ!」と思い立ったと言います。土壌検査の結果自分たちの畑がブルーベリーに適した土壌であることが判明します。スポーツ選手が健康維持のためにブルーベリーに注目しているという記事がテレビや新聞で放送されるようになります。暁子さんの何気ない言葉から始まったブルーベリー農園の構想が二人の間で革新へとかわり、500本もの苗を植えることになりました。こうして古谷さん達は市島で初めての大規模ブルーベリー農園としてスタートさせていくのです。 こうして始まったブルーベリー農園は自分たちの予想を超える可能性を秘めていました。それは「生産者が都会に出て行くだけではなく、都会の人にも来てもらえる場所」としてのブルーベリー農園です。都会と地方の人たちがお互い交流する「場」としてブルーベリー農園を活用する。そんな発想が「ブルーベリー摘み」ツアーの企画や田舎カフェの構想へと繋がっていきます。暁子さんは「畑は自分たちの作品。ただものをつくる場所とは違う。人を魅了することができる畑、人に喜んでもらえる畑をつくりたい。」と言います。そうした古谷さん夫婦のおもいは最近始まった地元新聞での連載コラム「ティータイム」でも確認することができます。古谷さん夫婦の「魅せる農業」は確実に定着しはじめているのではないでしょうか。 古谷さんのホームページはhttp://blogs.yahoo.co.jp/blueberryfurufuru